僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

福祉もいいけどホントにしあわせ?

日本の元気なオバちゃん

又々うちの患者さんのお話。

70を超えたオバちゃんは、15年ほど前に交通事故で股関節を骨折。それ以来次々とあちこちが痛くなる、という可哀想な状態。どこの病院でも「加齢です」と言われるそうで、残念ですがごもっとも…。

そのオバちゃん、暫しの沈黙の後おもむろに「わたし20代の頃から、ハーレーに乗りたかったんよ…。」「えぇ?」
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30前後に初めて免許取得。その後確実にstep upしてバイクは大型化。しかし15年前のある日、車の左折に巻き込まれて骨折。その時のバイクは400cc。あえなく夢が潰えた瞬間です。

オーストラリア大陸を走ってみたかったんやけどなぁ〜」。オーストラリアは叶わなかったけど、まだ何でも出来るんちゃうか?と思わせるオバちゃんの笑顔でした。うつむいていないところが、素晴らしい!

カナダの元気なオバちゃん

20年以上前、世の中がバブリーな空気に覆われていた頃、僕もカナダへスキーに行ったことがあります。

その当時のゲレンデでは、まだスノボは圧倒的少数派でした。そんな中ひとりの初老の女性が、なんとスノボに挑戦していました。ヨタヨタになりながら奮闘するもののなかなか上手くいかず、コーチ(これも女性)が、「もっとこうするのよ〜」みたいな感じで見本を示すのを、じっと見ています。

やっぱり日本の婆ちゃんとは全然違うわ、と思っているとちょっとひと息休憩モードのご様子。その時帽子とゴーグルを取った彼女らに、もうひと驚きさせられました。

そのコーチ側の女性はさらに年配で髪は真っ白。なんなら腰も曲がってる?って感じの人で、失礼ながらスノーボーダーのイメージとは程遠い風貌でした。

福祉の充実とか、いろいろ叫ばれていますが、仕組みだけ作ってもなぁ…、と正直思います。その上でいくつになっても何かに挑戦し続ける、そんな心を持ったお年寄りがもっと増えないと、本当の意味での「元気な日本」の復活は望めそうもありません。