重ね岩は最強のパワースポットだった
思いついたらすぐ行動
11/29のタートルマラソンの開会式で、土庄町長さんが挨拶に立たれて、町内の名所をパワースポットとして2,3紹介しておられた。
その中のひとつ「重ね岩」は、場所は知っているし写真も見たことがある。でも、行ったことはない。行こ!
小豆島の西の端「小瀬」という集落は、小豆島とお隣の小豊島(おでしま)の間の瀬戸を臨み、そこに沈む最高に輝く夕陽が見どころの、まさにサンセットコーストと呼ぶべきロケーションです。
海側はそんな感じですが、反対側に目を移すと結構険しい山並みが背後まで迫っていることに気づきます。
そのてっぺんまで登ると、目指す重ね岩があるはずです。
登れ登れ
小さな標識を頼りに、細い山道へ車で入って行きます。エンジンがウォンウォンと唸るような急坂です。おまけに、対向車が来たらすれ違うのはほぼ不可能と思われる道幅。慎重にスリップしないように注意して登りました。
少し広くなった場所に到着して、そこが駐車場のようです。そこからは歩いて階段を登って、さらに上を目指します。
と、簡単に書きましたが、これがすぐヘロヘロになりそうな一度つまずいたら下まで転げ落ちること間違いなしという風情の階段。しかも、長い。
振り返ると、駐車場に停めた愛車が遥か下方に見えます。「高っ〜!」
やっと、登りきるとそこには小さなお堂が…。
着いたぁ!ん?でも重ね岩ないよ…。
その先はロープと鎖を命綱に、崖をよじ登ります。ええ〜?これ聞いてないよぉ、の様相です。
何回も足がズルっと滑りました。危ないです。子供とか気軽に連れて来られる所ではない気がします。
空が近付いてきました。遮るものが無くなりつつある感覚がしました。
「何や?この奇岩の群れ〜」すぐ横の山肌に手が届くのではないかという錯覚がするんですが、そこには岩のモニュメントの陳列かと見紛う光景が広がります。
写真だとちょっと迫力が伝わりにくいですね。精進します。
残念なんだよなぁ、って思う間もなく、最後にドーンと正面にお出ましになったのが、〝The重ね岩〟
なんじゃこの神々しさ…。しばし言葉を失って、あんぐり眺めてしまいました。
思い立ってすぐに来てよかったぁ。しんどかったけど、町長の仰ってたこと、かなりホントのような気がしてきました。パワーいっぱい貰えそうです。
寒霞渓周辺の山にも、変な形の岩は数多く見ることができますが、ここのインパクトは凄まじいです。
科学的には、こういう理屈でこんな変な形の岩になりますとか、もちろんあるんでしょうけど、神様が手伝ったに決まっています。間違いないです。
のんびり落ち着いて、静かに身体にパワーを取り込むという雰囲気とは程遠く、景色も最高の高揚感たっぷりのワクワクイベントスポットとしての一面を持った、この意外にも大きな山。世界にはモニュメントバレーとか、驚きの奇岩群がたくさんあるようですが、負けてない気がします。体力には余裕があるけど、ちょっとココロが弱り気味って時に、行ってみるときっと何か良いことが起きるはずです。おすすめです。
澄んだ空の日にまた行きたいです
この山頂からの眺めは、映画「八日目の蝉」のエンドロールのバックで、夕陽の中の穏やかな海をフェリーが行くシーンがあるんですが、そこで使われました。今回、少しもやった写真しか撮れなかったですが、晴れるととんでもなく綺麗な多島風景が見られることでしょう。