僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

三ノ宮のガード下のラーメン屋さんへ飛び込んだ 〜こういうのこそオシャレって気がしてきた〜

いわゆる「京」「阪」「神」の中でも、神戸のオシャレ度は、格別だと思っている人は多い。僕も、実際にそうだと思う。

 

でも、古い町なので、イメージとは少し違う、いい味を出している場所もある。三宮や元町のガード下なんかは、その代表だろう。

 

 

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チェーン店行ってる場合じゃないんだなぁ

ジャンボフェリーの深夜便に乗り込む前に、腹ごしらえとばかりにガッツリ食べられる所を探した。

 

夜遅くなれば、なんとなくラーメン屋さんへ足が向く。「とりあえずビール!」ってやつに近い感覚だ。

 

JR三ノ宮駅のガード下、酔客がウロウロしている狭い路地の一角。「神戸らーめん 第一旭」というお店に入ってみた。

 

もちろん、昔ながらのお店の作りで、「ピカピカやなぁ」って雰囲気である訳がない。何年分の油が染み付いているのか、想像も出来ない、そんな感じ。若い女の子の店員さんなんか居ない。全員お兄さん、と言うより〝おっちゃん〟。昭和30年代後半からやってます、って書いてある。

 

チャーシュー麺と炒飯を注文。チャーシューたっぷりのボリュームが、意外に堪えて嬉しい誤算。美味しかった。炒飯は、もう少しコクがあるというか、風味があった方がいいように感じた。でも、「ご馳走さま。」満足しました。

 

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もちろん旧国鉄時代から、この辺りは高架だったはずだし、震災にも耐えてきた街並みということになる。何から何まで最新に更新するのではなく、こうして古きものを大切に残すのも、必要だなぁと感じる。もうこれは充分に「文化」の域に達しているから。

 

 

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僕自身も、人間が古くなってきたので、こういう場所を見つけると、とても得した気分になるのだ。少しでも、お店の人の温かみに触れでもしたら、さらに嬉しい。普通に、世間話なんか始めて、もう完全に「おっちゃん」の領域である。

 

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