谷本涼レフェリーの活躍に期するもの 〜島からでも世界は見える〜
およそサッカーとは関係なさそうな島
「谷本涼」なんて名前、誰も知らないだろう。僕だって知らなかった。
小豆島は野球の盛んな島だ。この春の、小豆島高校野球部の活躍ぶりは記憶に新しい。でも、他の競技だって負けてはいない。世界をも視野に捉えた子供たちが、今は無名だが力を蓄えつつあるかも知れないのだ。
小豆島高校の初めての甲子園出場に、島が沸きかえるのとほぼ同時期、サッカーJリーグに審判としてデビューを果たした若者が、谷本涼28歳だ。小豆島高校出身。今は大阪に住むらしい。
今日までに、J3で6試合の主審を担当したようだが、その細かいデータが公開されている。それを読み解く経験も技量も僕にはないが、サッカーのためにも、自分のためにも、島のためにも是非頑張ってもらいたい。
▲J2に試合にも第4審判として出場されているようです
およそサッカーとは無関係そうに見える小豆島から、こんなにもサッカーに打ち込む人が出たことが、たまらなく嬉しい。どこで育ったかなんて、何の制約条件にもならないのだ。どこからでも、どの瞬間からでも世界を目指していいのだ。それが、島の子供たちに一番感じて欲しいところだ。
ゴールネット を作る「 ラ・レーテ」
イタリアに「モンテ・イゾラ」という人口わずか2,000人足らずの島があるらしい。そこにある「ラ・レーテ」という網を作る会社。社員は数十人。島の存在も、会社の存在も、ほとんどの人は知らないだろう。
でも、我々がテレビで見るようなプロスポーツで使われるネット、サッカーのゴールネットやテニスのネットなどは、ほぼ100%この会社の製品らしい。今度は逆に、見たこともないという人を探す方が難しい。
サッカー強国イタリアにあるということを除けば、ほとんどサッカーとの関わりがあるとは思えない。
こんなことが可能なのだ。
谷本涼に続こうじゃないか!
「小さな田舎の島だから」と勝手に可能性を狭めてしまっているのは、自分自身の思考でしかない。狭めるのも、広げるのも自分なんだ。