PIXELAのUSBドングル「PIX-MT100」をFREETELの格安SIMで使ってみた
やっぱりdocomoが最強?
自宅にはWi-Fiがあるし、それ以外ではiPhoneのテザリングを使えるので、ネット環境に不足はない。
しかし、弱点もある。SoftBankのエリアが狭くて、小豆島の自宅で使い物にならないのだ。
特に一人で滞在する時は集中しやすいので、一端の文豪気取りで書くことも可能だが、下書きを何日もクラウドに上げておけないのは、かなり不安を煽られる。
そこで、年に数回しか使う機会がないかも知れないが、その期間だけ王者NTT docomoのお世話になってみることにした。
docomo系の格安SIMで、月間1GBまでなら¥500以下のもある。毎日使うわけじゃないし、動画も見ない。これで充分だろう。
USBモデムとSIMを用意しました
PIXELAのUSBモデムに、FREETELのデータ専用micro SIMを入れてみよう。
まず、普通のモバイルバッテリーみたいな形の、モバイルWi-Fiルーターではなく、このUSBルーターにした理由は、「小さいから。」筆箱にも入る。従って、とても軽い。バッテリー内蔵ではないので、使うときはパソコンと繋いで給電するか、アダプターを介してコンセントに挿すことも可。
ちなみに、「ドングル」とは〝パソコンに接続する小さなデバイスを指す俗語〟とある。知らなかった。
契約方法は簡単
最初に、FREETELと僕の間で契約しないと使えない。そりゃそうだ。
SIMのパッケージの裏に詳しく書いてあるので、難しくはないだろう。登録ページにアクセスしたら、氏名、住所、クレジットカード情報などの必要事項を入力。SIMの製造番号などひと通り打ち込むと、会員登録完了のメールがすぐ届いた。
次にmicro SIMをUSBルーターに挿す。こんなにちっちゃいカードで通信できるなんて、今更ながら凄い。iPhoneにはnano SIMが使われているので、これよりさらに小さい。ほとんど信じられないレベル。
あとは繋ぐだけ
そのあとは、ホテルとかでフリーのWi-Fiを使うときと同じ。Macのシステム設定のWi-Fiに表示されるネットワーク(今回ならMT100_xxxx)を選んで、本体裏面に書いてあるパスワードを入力するだけ。
Macの画面上にあるWi-Fiの扇マークが大きく開いた!やったぁ〜!
…ん?
でも、繋がらない。
インジケーターが青く点灯して、サックサックとネットサーフィンが楽しめるはずなのに、ダメ。青が点滅を続けて、基地局を探している状態らしい。
さすがのNTTの力も及ばない僻地が、歴然と未だ身近に存在する…。
「APN設定」?うん、なるほど
説明書やらを読み返してみると、「APN設定」なるものを要求する文言が…。これをしないと、まだ使えないらしい。
僕なりに理解したことは、
出生届は出てるけど住民登録してないのでウロウロさせてもらえない、また、免許も車もあるけどナンバープレートが登録されていないので公道が走れない。そんな感じかな?というところに考えが及ぶまでに、4日間ほどを要した。
くじけず取り掛かろう。よく分からないものの、もう多分8合目くらいまでは来ているに違いない。
「APN設定ツール」というのが用意されているらしい。アドレスが「クイックスタートガイド」に書いてある。MacにUSBを挿して、アドレスを入力するとホーム画面が表示された。
「ユーザー名」と「パスワード」を入力してログイン。全部書いてある。
「モデム設定」画面に入っていく。さっきのSIMのパッケージの裏には、ここでも使う情報が書いてあった。アクセスポイント名(APN)、ユーザー名など。
間違わずに注意して、一字一句丁寧に打ち込んでいく。
「カチッ」
オォ〜、ええぞ!
今度こそ、「やったぁ〜!」
MacでAPN設定を1度してしまえば、iPhoneからは必要なし。パスワードだけで繋がった。もちろん、1回でも繋がればメモリーされるので、2回目以降はパスワードも必要なし。奥さんのiPhoneでも試したが、無事繋がった。
祝、開通!
疑問は完全には晴れず
しかし、よく考えてみると、まだ完全には繋がっていない状態なのに、なぜ「APN設定ツール」にはアクセスできるのか?やっぱり分からん!そういう特別なアドレスがあるのだろうか?
e SHOPもあるよ
大阪の場合だと、ヨドバシカメラ梅田に「FREETEL e SHOP」というのがあって、すぐに設定してもらえるらしい。
僕は、今回お盆休みに小豆島へ行く際にこれを使いたいと思ったが、買うのが直前で時間がなかったので、なんとか自分でやってみようとした。
結果的には半ば予想どおり、迷い続けて上手くいかなかったので、肝心の小豆島の自宅では問題なく使えるかどうかの実証が出来ずじまいになった。
「なんじゃ、そりゃぁ?」
貴重な時間を浪費したという思いと、逆に貴重な経験をしたという思いが交錯している。
ショップの店員さんに使い方を教えてもらっただけでは、絶対に経験出来なかったことの筈なので、まぁ良いとする。小豆島は、すぐにまた行くことだし…。