ただ唯一必要なもの、それは自信 〜根拠がなくても進んだもの勝ち〜
自信を持たせることが出来れば、勝手に急成長するという実例を紹介します。それにしても、我が子を冷静に客観的に見るのが、一番難しいですね。
カノンやりたい放題
僕の姪のカノン。いつもそのハチャメチャさゆえ、日々親を疲労感の底へ叩き落としている強者です。5歳の幼稚園児です。
何しろ言うことを聞きません。おまけに、女子ですから弁が立ちます。屁理屈では負けません。大人を小馬鹿にしています。そして、絶対に聞こえているのに、平気で知らんふりをします。舐めきっています。
しかし、そこはやはりまだ5歳児。最後に追い詰められると、これでもかと言うくらいの大音響で泣きます。子供の特権兵器の使い所をわきまえています。これ、見ようによっては「逆虐待」です。十分暴力と言えます。
それでも受け入れてしまうところが、親たる所以ではあるでしょうが、少なくともその瞬間は、本気でイライラすることも多いです。
カノンが豹変した
そんなカノンではありますが、ある日幼稚園のママ友から、「カノンちゃんって、どうしてあんなに大らかなの?のびのびしていて明るくて、お手本みたいな子やね」という、お褒めの言葉をいただいたそうです。「褒めすぎやで」と思いながらも、悪い気はしないだろうと、本人にも「こんなふうに言ってもらえたよ」と、伝えました。
するとどうでしょう、「ほらね、分かる人には分かるんよ。私はね、ホンマはええ子やねん。えっ、信じられへん?何なら見せたろか?」と思ったのかどうだか、その夜からメチャメチャお利口さんに変わりました。
言われたことは、「ハイ」と大きく返事をして、一回でサッと済ませてしまいます。ゴハンの時に、だらだらと遊び食いをしないので、後片付けがすぐ終わります。弟とオモチャの取り合いになったら、なんとカノンが譲ってあげたりもします。歯磨きが予定よりも大幅に早く終わったので、みんなグッスリ眠ることができました。
その理由は?
「カノンが自信を持った」その一言に尽きます。いつも叱られて、中の方に押し込められていたものが、ここぞとばかりに弾け飛んだのでしょう。子供のココロは開放してあげなくてはなりません。
大人だって同じです。
根拠のない自信を持つことを遮るのは何でしょう?もっともらしい理性と経験です。自らのスケールを小さく小さくしてしまっては、ドカーンとジャンプする時の迫力にどうしても欠けてしまいます。
残念ながら、カノンの「煽てられ効果」も時間と共に少しずつ薄れつつあるようです。そりゃぁ、当然でしょう。また、やり直したらいいだけです。
自己啓発本の名言を読み返したりして、時々エネルギーの再注入と軌道修正をしないといけません。それが続けられている限り、目標への道は絶対に閉ざされることはありませんし、同時にその道のりは確実に少しずつ短くなっていくのです。