僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

阿倍野の中華そば屋さん「本町製麺所阿倍野卸売工場」が、一見地味だけれどメッチャ主張してる

我が家から程近いところに、あまり目立たないけれど、よく見るとメッチャそそられるラーメン屋さんが出来ていた。「出来ていた」とするのは、そのあまりの目立たなさゆえ、しばらく気付かなかったからだ。

 

こんなまったくの住宅地に、忽然と現れた人気店を、今更ながら感は強いが、報告しよう。

 

 

本町製麺所阿倍野卸売工場中華そば工房

JR美章園駅から、徒歩3分くらい。もとは、昨年の夏に製麺工場がこの場所に出来たそうだ。毎日のように近くを通っていた僕でさえ、知らなかった。店舗向けの製品の製造・開発などをされているそうで、店頭での販売がメインではない。だから気に留まらなかったのだ。

 

その工場内に飲食スペースが併設され、かなり本格的な中華そばが、誰でも気軽に食べられるようになった。

 

店頭に〝のぼり〟が立つようにはなったが、ラーメン屋さんに有りがちな派手な看板などは無し。中身で勝負します、ってことだろうか?

 

 

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こだわりの「中華そば」

店内は、10席ほどのカウンターのみ。ガラス越しに隣の製麺工場の中が見える。新しいし、清潔感は申し分なく、いたってシンプル。

 

メニューだって、ラーメン屋さんの定番商品である、餃子も炒飯もない。辛うじて、しらす丼とかのご飯ものが数種。

 

迷わず「名物中華そば」を注文。丸麺と平麺から選択できて、無料で麺の増量もOK。目の前には、「食べ方指南」まで書いてある。

 

 

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出てきた一品は、見た目もシンプル。名前通り、こってりとした「ラーメン」ではなく、まさに「中華そば」だ。

 

指南書にあるように、まずひと口スープを啜る。

 

グループ会社に、黒門市場の「ダシ屋さん」があるそうで、見た目の印象よりはずっとスッキリとしているが、でもコクが深く香り高い。

 

出汁が最高、麺は隣の工場で出来たばかり。考えなくても、美味しいに決まっている。ある意味、反則技。

 

その麺の方だが、少し硬めの茹で加減で、そのへんは僕の好みに近い。歯ごたえしっかりで、大盛りにしては量は少なめ?と感じたが、実際食べてみたら結構ズッシリときた。

 

 

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「山椒はピリリと…」中華そば

あと特筆すべきは、スープの隠し味に山椒が使ってあるところ。カウンターに置いてあるので、パッパッと追加することもできる。鍋の薬味にピリッと効かせることはあるが、このスープにもよく合うと感じた。よりスッキリ感が際立つ。こってりの豚骨スープもいいが、ちょっと新しい発見だった。

 

 

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小腹が空いたら行ってみよ 

これで¥650はかなりいいのでは?気楽に立ち寄れる。

 

もちろんラーメン屋さんは数多いが、随所にこだわりが感じられて、キラッと光っている感じ。ここにちょっと感動。

 

素材を厳選して生かす。こだわって磨く。そういった姿勢を、しっかり伝えてもらえれば、誰にでも理解出来るし、なんだかすごく嬉しい気分になることがよくわかる。

 

 

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