自転車のチェーンの弛みを調整した 〜即交換はモッタイナイ〜
普段使いの自転車が不調に陥った。1年半ほど前に、中古で買ったものだ。
今度は自分でメンテ
症状は以前と同じだ。漕いだ時にチェーンがカラカラ鳴る。自転車屋さんに持って行ったら、間違いなく「チェーンが伸びているので交換です」と言われるだろう。
しかし、交換後1年半しか経っていないし、錆びているわけでもない。自分で出来るだろうか?直してみることにした。
原因は分かった
音が出る原因はすぐ分かった。緩んだチェーンが、チェーンカバーに当たっているのだ。だから、自転車が進んでいてもチェーンが回らない、空走状態では鳴らない。
後ろのホイールの位置を調整して、グッと後ろにテンションをかけるようにする。それだけでチェーンが〝ピンっ〟と張るので、音はしなくなるはずだ。
切れてしまわない限り、この方法で限界まで引っ張って凌ぐことはできる。走れるかどうかだけを見れば、特に問題なさそうにも見えるが、そうでもないらしいので、ほどほどに…。
ちょっと特殊な工具が要ります
チェーンとカバーとの隙間が狭すぎる。もともとこんなに狭いのかな?カバーに傷がついて、少し曲がっているようにも見えるので、新車時よりも狭くなったのかも知れない。それとも、チェーンが伸びたら当たって音がするように、最初からそう設計されているのか?
後輪の車軸のナットは15ミリ。ホームセンターなどには問題なく置いてあるが、出回る数は少ないものらしい。因みに、前輪はごく一般的な14ミリ。付け加えると、ペダルレンチもちょっと特殊な15ミリ。
まずは、これを緩めていく。
錆びもあって、かなり固い。潤滑剤を浸透させても、ちょっと難儀した。
左右とも緩めると、チェーンがダルダルに弛んだ。
後輪を後ろに引くのは、そのすぐ隣、後ろ向きに伸びるロッドを、ナットで締めることで調整する。大きさは、10ミリ。
張りすぎないように
チェーンの弛み具合を見ながら、微調整。いっぱいに張ったところから、少しだけ緩めて、この位置で仮固定。次は左へ。
僕の自転車の場合、左にはスタンドが付いているので、このナットが回しにくい。通常のレンチではなく、ナットドライバーがあると便利。
でも、この為だけに買うのもなぁ…。四苦八苦しながら何とかクリア。
この左右の引っ張り具合に差があると、後輪が進行方向に対して斜めに固定されてしまうので、要注意。
オートバイなら目盛りが付いていて、ロッドの長さを比べながら調整できるが、そんなものはなさそう。そこで、ホイールとフレームの隙間の左右差を見ながら、微調整した。指を挟むと、とても分かりやすかった。
意外に簡単でした
あとは、最初に緩めた車軸のナットをしっかり締めて固定。これで完了。
全く問題なく、スムーズに無音で走るようになった。
次にまた同じ症状が出た時は、チェーン交換も仕方ないが、今回は簡単メンテの経験が積めて、これはなかなか楽しかった。
記事を書く上での反省
メンテナンス前の写真を撮り忘れたので、チェーンの張り具合などを比較出来なかった。それに、作業が始まってしまえば、当然ながらあっという間に手は油まみれの真っ黒けになる。写真どころではない。
もう少しわかりやすく、画像で補足できるようにしたい。