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僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

小豆島の「珈琲とブーケ。」 〜唐突に出現した異空間が心地いいぞ〜

小豆島にかなり詳しい人でも、〝岩谷〟と書いているのを見ただけで「あそこだ!」と分かる人は少ない気がする。読み方さえもあやしいだろう。「いわがたに」と読む。

 

安田から福田方面に向かうと、橘トンネルを過ぎて下った集落が「橘」で、その次が岩谷。

 

この、幾らかの民家と海岸がある以外には、取り立てて何も無さそうな場所に、最近喫茶店を開いた若者が居るというので、突撃してみた。

 

 

 アクセス最高

どこの田舎も同じだが、小豆島も完全に「車社会」なので、その意味では目指す場所が街中だろうと外れていようと関係ない。賑やかな場所よりは、道沿いにポツンと立っている建物を探す方がたやすい場合もある。

 

ここは幹線道路に面しているので、アクセス最高で誰にでもすぐ分かる…と言いたいところだが、目立った看板なんかは無いので、見過ごす可能性も高い。気を付けよう。

 

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静かに迎えてくれました

強いて目印を書くと、コーラの自販機とバイクラックだろう。自転車で到着した僕は、そのバイクラックを使わせてもらって、中へ入った。

 

テーブルがひとつとカウンターだけの店内。夜はバーになります、という雰囲気で、棚にお酒がズラッと並んでいる。だが、実際は夕方で終わりだ。

 

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僕が伺ったのは、12月31日の午後。とても静かに時間が流れていた。

 

先客の3人グループがいらっしゃる中にお邪魔した。店内は全体に薄暗い感じ。天気が良くて陽が眩しいくらいだったこの日は、その内外の明暗に一瞬目がついて行かず、中の全容を掴むのに僅かなラグが生じた。

 

 

空気に〝包まれている〟感じ

峠道を越えてきたので、ほどほどに疲れていた。甘いもので補給したいのだ。迷わずコーヒーとチーズケーキを注文。

 

目の前で丁寧にドリップしてくれる。僕は、オープンキッチンのレストランとか、中の作業が見えるところは大好きだが、あまりにシステマティックだと、ざわついた〝現場〟という感じしかしないこともある。ここでは勿論そんなことはなく、ただ穏やかに一杯のコーヒーを待つのみ。

 

入り口と、同じく道路に面した壁に小さな窓があるだけ。そこからの光と、少しだけ見える海や空が借景となって、落ち着いた感じをさらに際立たせている。いい具合に外から隔離されて、独特な空気感が出来上がっている。都会のカフェでは、絶対に太刀打ちできない。

 

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島のため

店主の「たっきぃ」こと瀧下くんは、この地出身でまだ30過ぎの青年。短い時間だったけれど、カウンター越しに色々とお話しさせていただいた。

 

何もないこんな田舎の島なのに、若い人たちが残ってこうして行動を起こしているのは、素晴らしいなぁと感じる。現状を悲観して嘆くだけでなく、新たに挑戦していく姿勢を応援しないといけない。

 

彼の、「島のため」という思いが、会話の端々に滲み出て感じられた。こんな若者が、そこまで考えているものなのだろうか?少なくとも僕には全くなかったことだ。しかし、これが小豆島の持つパワーの源であることに違いはなかろう。熱を持った人のところに、熱を持った人がまた集まってくるのだ。

 

「美味しいコーヒーを飲みましょう、誰かと話をしましょう、あそこに行けば何かがあります。」まぁ、はっきり言えば何でも良いわけだが、何かが起きそうなスポットがたくさん出来ることは、ワクワクを生む何よりの活性化策だ。

 

またお邪魔した時に、新しい出会いもありそうだ。面白いイベントも次々に打ち出してくるたっきぃに、これからも期待大。

 

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