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僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

白浜の「バブルの塔」には、この時代にもバブリーな人たちが居た。

9月のシルバーウィークに、家族みんなで出掛けたのは、「ホテルハーベスト南紀田辺。」

 

目立った不足がある訳じゃない。でも、華やかな時代を覚えている我々世代には、少し物悲しさを感じる経験となった。

 

レポートしよう。

 

 

時は一瞬でさえも止まることはありません

Webサイトでは、「93年開業」となっている。正確にはバブル崩壊後ではあるが、当然ながら、その計画が持ち上がったのは、まだ日本中が好景気に沸いていた頃だろう。

 

いわゆる「分譲リゾートマンション」と、「会員制ホテル」の複合施設だ。その地上20階にも及ばんとする壮観は、周辺の関連施設とも相まって、今の時代にあっても、充分に人々の目を惹きつける。

 

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ところが、会員権なんか持っているはずのないうちのような家族でも、そうべらぼうに高い訳ではない料金で、今は泊めてもらえる。要は、敷居を低くしないと立ち行かなくなってしまっているのだろう。

 

しかし、それ自体は、庶民にとっては嬉しいことだ。

 

車で乗りつけて、中へ入ってみる。

 

 

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いきなり、海に臨むロビーがあって、なかなか優雅な気分になる。フロントでチェックインしてエレベーターへ、そして部屋へ。ベルボーイが居るような豪勢さは求めていない。ごく普通な感じ。

 

しかし、すぐにちょっと気になりだした。全体の雰囲気が、なんとも素っ気ないのだ。週末に別荘に滞在するのなら、こんな感じでも問題ないだろう。でも、ホテルを客として利用するなら、もう少し丁重にもてなして欲しい気もする。

 

よそのお宅にお邪魔してます、って気になってしまう。何だろう?「ガシャーン」と音を立てる重い鉄の扉であったり、やたら白くて重厚感にかけるインテリアであったり、もう少し日常を離れることが出来てもよさそうだ。そういうのを期待して泊まっている方が殆どのはずだ。

 

それは、きっと設備が更新されていない、というところに起因しているのではないか?20年前は最新鋭だったかも知れないが、所々に時間の経過を感じる。見すぼらしくはないが、古めかしくはある。規模が大きいだけに、リフォームの費用なんかも莫大だろう。そこは辛いところだろうと察する。因みに、トイレには紫外線ランプで便器を殺菌する装置が導入されていて、全く手付かずという訳ではないことを付け加えておく。

 

 

旅の楽しみは、料理とお風呂

もちろん、人それぞれの価値観があるが、僕は旅はお風呂を重視している。その点では、大満足だった。さすがに「白浜」の湯は素晴らしい。普通の大浴場で、スーパー銭湯と何ら変わらない感じだったが、少しヌルヌルしたお湯は〝ぽっかぽか〟で、寒い時期ならいっそう特筆モノだろう。白浜の中心の温泉街からは離れているので、どうかな?という不安はあったが、この点は心配なかった。

 

その分、と言っては何だが、料理は取り立ててどうというモノでは、決してなかった。〝不味い〟とは言わないが、ごく普通のバイキング。和歌山だし、ふんだんな海の幸を期待したとしたら、肩透かしを食らうことになるだろう。でも、料金的なことを思うと妥当なところだし、ファミリー向けにはこれで充分だろう。

 

 

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若い人、いないなぁ〜

周りを見渡してみると、うちのような家族連れと、中国人のゴルフ客?で大半を占めていた。

 

日本を代表する古湯である白浜が、若い人に訴求するものを失っているとしたら、先行きますます危なっかしくはないか?

 

 「中国バブル」はいつまでも続かないだろう。温泉とアドベンチャーワールドは重要コンテンツだが、次々にテコ入れをしないと心許ない。

 

白浜だけではない、日本中あちこちの「バブルの残骸」が、廃墟と化してしまうのを見ることになる未来は、想像したくない。しかし、残念ながら、僕の頭の中にはその可能性が完全には否定されずに残っているのだ。

 

数十年ぶりに訪れたこの地で、賑わいの裏に漂うそんな雰囲気を、少しではあるが感じながら、でも楽しく家族揃って帰路についた。

 

 

www.resorthotels109.com