京都の慢性渋滞に思うこと 〜既成の延長に飛躍はあるか?〜
3連休のなか日、家族で京都へ出かけた。小さい子供がいるので、どこへ行くのも車が便利ではある。しかし、こと京都に関しては、選択肢にない。混み過ぎていて、話にならないのだ。
ビックイベント・大雨・渋滞
今年のGWのオープンからやや過ぎて、そろそろ少しは空いてきただろうという期待のもと、行ってみた。
ここのネックはアクセスの悪さだ、と思っていた。しかし、実際に行ってみると、そうでもないことが分かる。
JR京都駅からバスに乗ると、わずか7〜8分の距離だ。複数のバスの系統が通っていて、本数は多い。「梅小路公園前」か「鉄道博物館前」で降りれば、目の前だ。
ところが、道がものすごく混んでいる。
この日はなんと、「京都音楽博覧会2016 in 梅小路公園」というイベントがあったらしく、くるりやMr.Childrenが参加していた。
普段にも増して、人と車が溢れていた。おまけに、時折強烈な雨が降っていた。
おかげで、僕たちの乗ったバスは、途中で全く動かなくなってしまった。結局4、50分は缶詰にされたのだが、どうしようもない。歩いた方が早いのは分かったが、子供連れでこの雨では、気が引けた。
自家用車乗り入れ禁止にすべき
日本一の観光地であるべき京都が、こんな調子では心許ない。特に外国人観光客には、失礼でさえあると思う。
そこで、ヨーロッパの都市などにはあるようだが、いっそ自家用車乗り入れ禁止など、思いきった手を打つべきだと思うが…。
地元が一番懸念するのは、車を締め出すことでお客さんが減るのでは?ということだろう。
しかし、前述したように、京都はバスの路線が充実していて便利だ。渋滞さえなければ、タクシー、地下鉄と合わせて、かなり有効に時間が使えるようになる。そうすれば、「混んでいる」というマイナスイメージが払拭できるので、むしろ、好結果を生むのではないか。
郊外のショッピンセンターなどの駐車場を使って、パーク&ライドを進めるとかすれば、〝既存客〟を締め出すことにはならないと思う。
進化しないと…
大きく進化するときは、これまでの延長線上を行くのではなく、大きく飛び抜けた、それまでの常識を覆すようなやり方が必要だ。
個人だって同じだろう。既定の事柄の繰り返しで、何がある。それも尊いに違いないが、大きな進化は望めない。
「古い京都が、新しいことを取り入れた」となれば、話題にもなるし、案外受け入れてもらえる気がする。時代は、確実にそういうものを求め始めている。