「すぐやる!」 〜根性でも性格でもない、科学的に行動力を高める方法とは?〜
大きな文字で、「すぐやる!」なんて…。これは半ば反則だ。しかも、科学的に行動力を高める、脳と連携、やる気・能力の問題ではない、の言葉が表紙に散りばめられている。
買っちゃった。そして、期待以上の内容だった。なるほど、これなら時々読み返しながら、実践する価値は充分ありそうだ。腰が重いこれまでの自分とはおさらば出来るかも知れない。
早速、紹介しよう。
理論一辺倒じゃない
この本を書いた、菅原洋平さんは、作業療法士。OTと呼ばれるリハビリテーションのスペシャリストだ。その方が、現場での経験と、理論上の脳の機能とを融合させた、極めて説得力のある方法を、数多く紹介してくれている。
「なるほど!」と唸らされるものや、正直なところ、「???」なものまで、色々あるが、簡単で納得しやすいものから、少しずつ取り入れてみようと思う。
まずはコンディションに注目
何でもそうだ。コンディションが整っていることが、最低条件だ。
睡眠の質にこだわって、日常を見直してみよう。これまでは懐疑的だったが、iPhoneの「睡眠アプリ」を使ってフォローしてみる。
すぐ取り掛かれそうなこと
例えば、食器を洗うとしよう。食事が終わって、皿やコップをいくつも流し台に持って行く。しかし、そこで一呼吸置いてしまうと、次に動き出すきっかけが必要になる。そんな隙間を与えないためには、まず皿一枚でもいいから、そこに置く前に洗ってしまう。キリのいいところではなく、敢えて次に行うべき作業に少しだけでも取り掛かってしまうのだ。すると、その先までもが一連の動きとして捉えられるので、ハードルがグッと低くなる。
他にも、「一流の人の仕草を真似る」、「行動をルーチン化して脳の省エネを目指す」等は、比較的腑に落ちやすい。出来ると思う。
それらを通して、脳の自動操縦機能をフル活用し、「知らないうちにやってしまっていた」という理想状態を獲得するのが、最終目標と言える。
癖があるはず
人には、それぞれ癖があるはずだ。厄介なことに、自分では分かりにくい。だからこそ「クセ」なんだけれども…。
そこを変えていくのは、実はそう簡単ではない。長年積み重ねられてきたものは、動かし難いし、実は人間は本能的に変化を嫌う。
しかし、その必要性を理解するとともに、脳の仕組みまで踏まえた上で行動できたら、これは何倍も効果的であろうことは、いたって想像しやすい。
できることから、コツコツ始めようと思う。
体と行動と思考を変えて、人生までも好転させる。そんな壮大なドラマの始まりであって欲しい。