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僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

「コーチングマネジメント」 〜人と組織のハイパフォーマンスは〝作るもの〟〜

人が育たない

組織が健全な形で継続される為に欠かすことができないのは、第一に人材育成だと思う。後継者こそ、最も大切な〝資産〟のひとつだ。

 

ところが多くの組織では、その分かり切った課題に、的確な対策を施す術なく、未だ頭を悩まされ続けているのが実情ではなかろうか。

 

かくいう僕も、部下を育てるのは苦手だ。

 

この本を読んで分かるのは、一部のコーチングの素質に恵まれた人の才能に頼るのではなく、スキルとしてその方法を共有して、社会全体の底上げを図ることが出来るのではないか、という事。またその前提として、自分を「コーチ」にふさわしい高い状態でスタンバイすることの大切さ。そして、その自分自身を俯瞰するもう一人の自分が、自分にとっての「最強のコーチ」になりうる可能性を持つのでは?という事。

 

ひと言で言うと、とても難しい本なのだ。でも、奥が深くて、何度も読み直すたびに発見がありそうだ。

 

何点か、僕が気になったところを紹介する。

 

 

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 「コーチ」という言葉の真の意味は?

 著者の伊藤守さんは、日本人で初めて、「国際コーチ連盟(ICF)」というところからマスター認定を受けた方だそうで、日本におけるこの分野の草分けだ。

 

その「コーチ」の仕事は、「教えること」だと、大抵の方は思っている。

 

でも、私たちは皆それぞれに、理想の状態をイメージしながら動いていて、それを実現するために、何をしたら良いかも、ある程度「知識」として蓄えている。ところが、それが実際に行動に移されるかどうかは、別問題。頭でわかっていることと行動との間には、深い溝が横たわっている。

 

だから、ユニークなアイディアだけでなく、そのアイディアを行動に移すためのもうひとつのアイディアが必要、ということになる。クライアントが自身の胸に眠るアイディアを見つけ出し、発展させ、自分から行動を起こすという過程を、双方向のコミュニケーションのもと、生み出していく一連のプロセス。それこそが「コーチング」であり、「コーチ」の仕事である。

 

だから、コーチは「教える」のではなく、的確なコミュニケーションを通じて、「自発的な行動を促す」のだ、という考え方にシフトしてきている。

 

 

名選手名コーチならず

名選手が必ずしも名監督になりえないことは、誰もが知っている。その点で、過去の実績と人気に頼ったとしか思えない、安易な監督人選を未だ繰り返す日本のプロ野球の時代遅れ感には、ただ閉口するのみだ。

 

頭ごなしに教えるのではない。「コーチング」と「ティーチング」は違う。引き出し、考えさせるのだ。相手の自発的行動を引き出すのだ。

 

 

人望はあった方がいいだろう

ジャイアンツの桑田真澄さんがおっしゃっていた。少年野球の監督が、練習中にグラウンド隅で、タバコを吸いながら踏ん反り帰っている、というようなことが、この時代においてもまだあるらしい。

 

ともに手をとって、未来を切り開いていこうとする相手が、あまりにだらしなかったら論外だ。「ともに歩む」とはいえ、高みからリードし、見守る立場であることは否めない。自分を律することは、その人の深みを増す行為に他ならない。一流の態度であり続けることは、すべての幸運を引き寄せる鍵になると信じる。

 

 

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自分のマネージャーは自分自身

言うまでもなく、自分と一番深く関わっているのは、自分自身である。確かに自分でも気付かない自分はあるだろう。でも、誰よりも馴染み深いのは事実。

 

そこで、自分自身をクライアントに見立てて、自分がコーチしてみるという観点に立つと、すごく効果的なものを生みやすいかも知れない。

 

その時々の感情と一体化してしまうのではなく、一歩引いたもう一人の自分が俯瞰しているような感覚で、方向修正を加えながら前進していく。

 

自分と、メンター役の自分が常に寄り添っている感じ。

 

心の持ちよう、心構えとして参考にすべきだと思うが、如何だろう?

 

 

育てる喜びは、自分も成長する喜び

最初に書いたように、僕は「育てる」のが下手だと思っている。つまり、コミュニケーション下手なのだ。

 

人生を送る上で、大きなハンデになり得る。繋がりがないと、人は生きてはいけないから…。

 

例えば、子供をどうやって大きくしていくのか。妻との関わりを、この先どう深めていくのか。コミュニケーションの持つ力を最大に引き出すことで、もっと豊かになることを実感していきたい。自分も成長して、周りが幸せに満たされることになれば、それこそが人生の目標完遂ではないか!

 

 

まとめ

正直言って、かなり難しい。「効果的質問で相手のやる気を引き出す」なんて言われても、「何のこっちゃ?」って感覚しかない。

 

でも他者との関わりの中で、深め合っていくのが人間であって、その先に豊かな社会があるのは、多分間違いなさそうだ。

 

躓くたびに読み返して、少しでも実戦投入できれば、少しずつその豊かさを実感できるかも知れない。

 

僕は、「コンサルタント」や「コーチ」なんて、おこがましくて出る幕ではないと思っているが、コミュニケーションの持つ力を信じて活用し、またそれを何らかの形で伝えていきたいという気持ちを、どこかに持っているらしい、ということが分かってきている。どう展開するか現時点では分からないが、一応表明はしておこう。

 

「オートクライン」というらしい。内なる声を表に出すことで、頭がすっと整理されて、自分がどこへ向かおうとするのかを認識できるようになる。そう、自分を推し進めるのだ。

 

 

 

コーチング・マネジメント―人と組織のハイパフォーマンスをつくる

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