オートフォーカス(AF)の限界 〜プロ仕様でない時の注意点〜
スポーツカメラマン気取り
野球やサッカーを始めとするスポーツの試合現場では、大砲みたいにデカい、望遠レンズを抱えたスポーツカメラマンをよく目にする。
重くて大変そうだが、なかなかにカッコええぞぉ〜!
「Number」とかに載ってる、あんな写真撮れるんでしょ?ますますカッコええ。僕もやってみよう。
大砲みたいな望遠レンズはないので、借りることにした。今回も、以前ご紹介した「APEX」のお世話になった。
学童の運動会
娘のお世話になっている学童保育の、運動会に合わせてレンタルした。子供たちの頑張る姿と、弾ける笑顔が撮りたいのだ。必然的に、望遠を使ってみたくなる。しかも、なるべく明るいのを…。
奮発して、EF70-200mm F2.8 IS Ⅱ USM を選択。分からない人には、数字の羅列でしかなく、「何のこっちゃ?」だが、高級機だ。僕の腕には似つかわしくない。超望遠の単焦点は、重すぎて使えないだろうという判断で、これにした。
AFの限界
カメラ本体は、CanonのEOS Kiss X5。一眼レフとしてはエントリー機だが、その性能に不満を感じたことはない。オートフォーカスの性能は、レンズに依存すると思っていたので、準備はOK。
メイン のリレーを激写するぞ!
でも結果はこの通り。動きの早い被写体に対しては、多くがピンボケになってしまった。
▲ いい顔してたのに、これじゃあ台無し
フレームの中央に捉えても、一瞬でも外してしまうと、追従しきれなくなってしまう。「わわわぁ〜」て言っている間に、走り過ぎてしまった。
かなりの集中力を要する。「絶対に外さないぞ!」と気合を込めて、なんとか撮れたものもあった。難しい。
▲ たまには、こんないいのも…
簡単に言うと、ピントを測るセンサーの数が、エントリー機と上位機ではかなり違うらしい。
センサーが多いと、一旦被写体を捉えたが取り逃がした場合に、復帰する際の時間が短いようだが、高速で移動中の被写体なので、何れにしてもかなりのハイテク。
最初から、逃がさない方がいいに決まっている。とにかく捕まえたら離さないぞー、の根性がものを言う。
思いの外、喜んではもらえたけど…。
出来上がった写真のうち、出来の良いのを選んで、各家庭にお配りさせていただいた。
皆がとても喜んでくれて、「プロみたいじゃないですか〜!」という声も聞こえたが、本人的には、悔しかった。〝ミスショット〟が多すぎたのだ。
本当のプロは、どれほどミスショットをするのかは知らない。でも、まさかこんなにヘタなことはないだろう。
やっぱり、良い機材を使うだけではダメなのだ。腕を磨かなきゃダメなのだ。
終わりじゃない、進んでみよう
そして、「難しそうだし、もうこれ位でいいや」と思ってしまわない自分が発見できた。そう思ってしまうなら、さっさと止めてしまうべきだ。良いとか悪いとかじゃない、自分にとってはそれだけのもの…。
そうじゃないものを発見・再確認できた意味で、これは大きい経験だった。
カメラ地獄、レンズ地獄に嵌らないように、用心しよう。まぁ、それでもいいかっ。
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