原発、ハイブリッド、タワーマンション。贅の限りを尽くした先に違和感はあるか?
日本の産業界としては、これからもますますハイブリッド車を売っていきたい、と思っている筈なわけだ。そのためにはネガティブキャンペーンは避けたいので、予め圧力はかけておきましょう、となってもおかしくない。
リチウムイオン電池は劣化することを隠し通せるか?
携帯電話を長年使っていると、バッテリーが弱くなってきたのを感じることが増える。
これは、早いサイクルで買い替えさせたい、メーカー側の思惑も絡んでのことだろうと想像するのは自然だ。
しかし、話が車となると、ユーザーもそうは受け入れ難い。大半の人は2、3年ごとに乗り換えたりはしない。もし電池の性能劣化が著しいものとなったら、その交換費用は多大だろう。でも、実際のところ、そのあたりの情報はあまり上がってこないように感じる。それは紛れもなく、「隠している」から…。
それくらいの事はして当然、と僕は思っている。
ところが色々調べてみると、日々技術革新が起きているので、あまり気にしなくてもいいようになってきた、と書いているものもある。
確かに、5年10万キロなら心許なくても、20万キロ大丈夫となれば、一般ユーザーにとってはほぼ問題ないだろう。
しかし、これとて「真実」かどうかなど、検証の仕様がないのだ。複数台の車を、20万キロ走らせて比較検証するなんて、個人では出来ない。自ずと、溢れる情報のどれを信用するか、だけの問題と化してしまう。よく分からなくても、どれかを信用せざるを得ない。
判断基準なんか無いのだ
燃費が多少悪くなるとかよりも、強大な電池を積むことで、電磁波の悪影響が甚だしいのでは、という懸念も拭いきれない。そういえば、ヨーロッパでの電磁調理器の普及率は、ほぼゼロだと聞いたことがある。
この件においても、前述の電池の寿命問題と同様に、「深刻だ」と「無視して良いレベル」の双方が交錯する。
どちらを信用しようが、どうぞご自由に。いくら考えても分かるもんじゃない。分からないから、判断基準すら無いのだ。
全てが分からない訳でも無い
でも、少しだけなら分かることもある。怖いのは、その少しの部分をも「無きもの」としてしまいたい勢力の、策略に嵌ることだ。
歴史上最悪の放射能汚染事故を起こした国のリーダーは、「我々は、この事態を完全にコントロールしている」と語った。 彼のシンパであるところの某メディアは、「この事故では、誰一人として亡くなってはいない」と開き直った。
この感覚は、どう考えてもやはり、おかしい。この「おかしい」という思いは大切にしなければならない。簡単に譲り渡してしまって良いものではない。
例えば、高層マンションに住むことは、健康上あまり好ましくないのでは?という意見がある。
6階以上に住む人の、死産の率が高いとか、精神疾患になったのは、高層階に暮らすことが原因とか…。
その真偽を定かにするのは、何処かの専門家の仕事だ。政治家やゼネコンには私情が付きまとうし、我々にその知識はない。
しかし、ここでも確度の高そうなものはある。
地面から離れすぎると、自然の中に暮らす意識が希薄になりやすいらしい。それは、そうだろう。間違いなさそうに思える。
旅行で見た田園風景が、リアルなものとして記憶される子供と、どこかフィルターを通したかのような、あくまでも画面の中の平板な「絵」としてしか捉えられない子供が居るそうだ。その遠因に、自然を感じる機会が少ないということが、挙げられる。
田舎暮らしをしていない、という意味ではない。高層マンションに住むと、風や音さえも遮断され、感じる能力が鍛えられる機会が削がれる。そこが十分に鍛えられないと、物事をはっきりと理解する感覚や、行動力の不足につながると言うから、「うちの子には土いじりなんかさせません。勉強さえ出来ればいいんです」とは、言いにくくなってくる。
快適さには裏がある?
ハイブリッドもIHもタワーマンションも、快適なものは疑ってかかれ、と言いたい訳ではない。快適を追求したらこんなに便利になりました、というのが、今の社会だ。享受すべきだと思う。
一方で、個人個人には手に負えなくなっていることも事実だろう。だから、その隙間を狙って一儲けを企む輩が、後を絶たなくなっている、と言ったところか…。
次に追求すべきものが見えていますか?
僕が50年以上生きてきた上で感じることは、「モノがあるから幸せなのではない」ということ。自分の中にある幸せのタネを、ピカピカに磨き上げることが人生の目的だ、ということ。
だから、足場をゆるぎなく確かなものにする、日々の地道な暮らしが大切なんだよ、ということ…。
本当かな…?
だって、無性に腹が立ったり、幸せを連れて来てくれるはずの、家族の顔さえも見たくなくなったり、やっぱりそういう日もあるもん…。
季節の変わり目は、女性だけじゃない、男だって何かと揺らぐのだ。