QUANTUM OF THE SEASは世界最大級豪華客船なので、一目では把握しきれない
僕の船好きは、一生治りそうにない。神戸に豪華船が入ると聞けば、じっとしてはいられない。
最大級だが、最大ではないのだ
今日見てきたのは、「QUANTUM OF THE SEAS 」、総トン数167,800トン。全長348m。上海をベースに、主にアジアクルーズに就いている船だ。
とにかくデカイ。そうとしか言いようがない。高さ300mのあべのハルカスを、横倒しにして浮かべたとしよう。それよりも、まだふた回りは大きい。
小豆島へ行く時にいつもお世話になっている、ジャンボフェリーの約55倍。おりいぶ丸の約140倍だ。
それでも、同じクルーズ会社に所属する、世界最大客船「HARMONY OF THE SEAS」の、226,000トンには遠く及ばない。
入港シーンは、一種のショー
接岸は、神戸港第四突堤の東側バース。巨大船は大抵ここだ。ポートライナーの「ポートターミナル駅」を降りた目の前。三宮からはふた駅。
それにしても、こんなに暑い中、しかも平日の昼間に、わざわざお迎えに出向くなんて人が居るんだろうか?
しかし…、居るわ居るわ!驚いた。
知り合いが乗っている、って風でもない。1時間ほど前から、大混雑だ。
ポートアイランドの東側から進入してくるはずだ。西側からは、港大橋がくぐれないので入れない。
まだか?
午後3時。「来たぁ〜!」「デカイ!」
▲ 歓迎放水
迫ってきた。だんだんカメラに収まりきらない。
タグボートの力も借りているとはいえ、この操船技術は圧巻の一言。静かにゆっくり、近付いた。接岸作業だ。
接岸もまたエンターテインメント
接岸作業にも時間を忘れて見入ってしまう。
この、船から外に張り出した場所に立つオッちゃんが、前後合わせて数十本にもなるロープ作業を、指笛と無線で指揮する。
船員さんは、多分南米や東南アジアの人が多い。ポルトガル語なのか、訛りの強い英語なのか、そんな感じの声が飛び交っているのが聞こえる。陸上の作業のオッちゃんには通じていないだろう。それでも「Hey!」の大声と身振りで、次々とロープ(ホーサーという)が係留柱(ビットという)に掛けられていく。
着岸。大量の風船が放たれた。
今一度、見上げてみよう
さて、この巨体をじっくりと見てみたいが、外からはよく分からない。デカ過ぎる。
▲ ブリッジははるかに高い
▲ まるでショッピングモールの看板
▲ マンション?
▲ バルコニーに洗濯物 ちょっと庶民的
イメージできない
僕は子供の頃、船乗りになりたかった。でも、当時こんなにデカイ船は見たこともないし、頭の中にさえなかった。
そして今、現実にこの船を目の当たりにしても、実はとても戸惑っている。あまりの浮世離れ感に、素直に自分の中に落とし込むことが出来ないのだ。
乗ってみたい、乗れるだろうか?どうでもいいし、イメージすら出来ない。
夢はデカイ方がいい?
振り返れば僕の半生、ずっと軟弱路線を貫いてきた。そんな言葉はなかったが、今で言うところの「草食系」だ。「人の価値はそんなもので決まらない」と、お行儀の良いことばかり言って、腰の引けた闘争本能に欠ける奴らばかり量産した結果が、今の日本だと言える。
もちろん、無限に時間があるわけじゃなし、これからは、思いっきり背伸びすることにシフトしてみるのも、有りだろう。
一歩ずつ、なりたい自分に近付くのだ
そうだ、「これ乗ってみたい?」と妻に尋ねてみよう。
「アホなこと言うてんと、子守り手伝って!」と言われるだろうか。
その通りだ。でも、静かに「待ってるよ」と言ってくれる妻であって欲しい。
そう、そこは男としての僕の器量が問われているに過ぎない。最高の自分を目指さないで、どうする?
今後の神戸港の客船入港予定はこちら。
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/leisure/harbor/passenger/schedule/
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