僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

『子どもの学力は「断捨離」で伸びる!』は片づけ術の本ではありません 〜子育ては自分育て〜  

この本の著者のやましたひでこさんこそ、「断捨離」の提唱者だそうですが、知りませんでした。

 

この方、ヨガ教室で知った「断行・捨行・離行」という考え方をもとに、片づけ術である「断捨離」に辿り着かれたそうですが、この「断捨離」という概念、〝不要なモノは捨てましょう〟程度のことに留まる言葉でもないようです。

 

 

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心を整えることが、あらゆることの出発点

目の前にあるモノとしっかりと向き合いましょう。それは自分にとって本当に「必要で」「適切で」「快適」なものでしょうか?

 

自らの思考、感性を総動員して選択を繰り返します。あくまでも〝自分軸〟での判断です。

 

そこから導かれる「離」の境地こそが、自尊感情を生み、大切にすることに繋がる。その繰り返しが「考える力」を養っていくのだ、と仰っています。

 

なるほど、モノの整理は感情の整理と同義なんだよね。

 

それを繰り返すことで、トレーニングが積まれて、ますます「考える力」が輝きを増す、という理屈らしいです。

 

あぁ、ものすごく分かる気がする…。

 

 

いい子にしたいなら、片付けさせよう?

どこの親御さんだって、我が子には優秀であって欲しい、って思っている筈です。特に僕の身近な都会の子どもたちは、そんな周りの期待を一身に背負って、学習塾をはじめ習い事のオンパレードの子が多いです。

 

スケジュールがいっぱいで、分単位で移動してる子なんかも実際居るようです。

 

今の時代、与えられるものを与えないのは、すごく勇気のいることではあります。だから、結果的に与え過ぎている、という面もあるかも知れません。

 

やらなきゃいけない事が溢れてる、部屋がモノで溢れてる、冷蔵庫の中さえも溢れてる。この状態、明らかに心が整っていません。

 

机の引き出しにある、たった一本のボールペンとしっかりと向き合い、親子共々「思考・感覚・感性」を磨くことが、最初の一歩です。

 

そこを放置したままでは、見栄えは良いけど基礎工事がされていない建物みたいになってしまいます。

 

 

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 親の自尊心が伝染する

子育てをすると、痛切に感じざるを得ないことの一つが、「子供は親のダメなところもしっかり見ている」ということです。隠しても無駄です。そして、頼んでもいないのに、忠実にそこを真似てきます。

 

自尊心もなく、愚痴ばっかり言っているような親にはなりたくないし、心から人生を楽しめる子供に育って欲しい。ならば自分自身がそうなりましょう。

 

〝自分がそうなれば良いんだ〟という最高にシンプルな方法で、子供を導いてあげましょう。固い信頼関係も築けるでしょう。

 

「学力」も「片づけ」も、それに付随してくるものではあるでしょうが、もっと核心にあるのは、やっぱり人間形成を含めたココロの整理であるということを、強く感じさせてくれる名著です。

 

明日から、これまで以上に心して子供たちと向き合いましょう。心して日々を謳歌します。

 

 

 

子どもの学力は「断捨離」で伸びる! (SB新書)

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新・片づけ術「断捨離」

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モノも気持ちも溜め込まない!  夫婦の断捨離

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