「青春18きっぷ」って歳でもないよね 〜鈍行旅のデメリットを検証してみた〜
6月5日は金沢へ行ってきました。
立花岳志さんの「まずは心を整えなさい ツナゲルこころ講座」を受けるためです。
セミナーを受講するためだけの目的で遠方へ出掛けることに、驚かれる方が多いです。でも、旅行を兼ねて行くことで、セミナーが「非日常」に組み込まれるので、集中度が上がるというか、印象深いものになるという効果もあって、その点については僕の場合、あまり躊躇はありません。
ゆっくり行ってみよ
大阪金沢間の移動なら、普通は「サンダーバード」でしょう。でも、今回は午後2時から6時までの講座。早く出れば特急を使わずとも辿り着けます。
特急料金¥2,900を節約して、なおかつメリットも大きいなら、そっちを選ぶに決まっているじゃないですか!
そのへんについて、改めて検証してみました。
急がないから分かること
美章園7時14分発の列車からスタートです。
まずは、天王寺で大和路快速に乗り換えて大阪へ。大阪で新快速敦賀行きに、敦賀で普通電車の福井行き、福井では普通電車の金沢行きにそれぞれ乗り継いで行きます。
全行程5時間半以上。特急利用の場合の倍近く。確かに長いです。
その分、得られるメリットも少しはあります。
- 寝られる
- 空いてる
- 方言が聞こえる
- 景色が楽しめる
- 普段乗らない車両が楽しめる
- 本が読める
前日やや寝不足気味だったので、せっかくのセミナー中に眠くなってしまうかも知れません。列車の振動と車窓からのポカポカの日差しは、気持ち良い眠りを誘うには最高の条件です。しかし、結果だけを言えば思惑は外れました。ちょっと興奮しすぎて、頭が少しボッ〜としている感覚はあるものの、寝られませんでした。セミナー中に眠くなることはなかったので、結果オーライではありました。
今回一番びっくりしたのが、「空いていません」ってことです。敦賀福井間と小松から先の金沢までの間は、都会の通勤電車みたいでした。日曜日の昼頃だったので、お出かけの若い人が目立ちました。
その人たちの話し声を聞いていると、敦賀まではまだ関西圏内という気がします。そこから先は、明らかに大阪弁ではなくなってきます。
特急でシューっと過ぎてしまうと、景色の見え方が全然違いますよね。同じ場所でも、徒歩と自転車と自動車ではまったく空気感が異なります。どっちも、それなりに良いところもありますが、遅い方がより近く感じられるのは事実です。
北陸線の普通電車には、数年前まで「どこから持ってきたんや?」と思えるほどの古い車両が使われていて、それはそれは味があって好きでした。寝台列車のベッドを跳ね上げて、昼間は普通車として走らせているケースもありました。ああいうのも、「前時代的」なものに変わってきたのか、今ではピッカピカのステンレス車両になっていて、あまりに都会と変わらないので拍子抜けでした。
本は確かに読めますが、とても混んでいる区間があったことと、そもそも5時間も集中することは出来ないので、評価としては「ちょっとだけプラス」くらいでしょう。
意外にしんどくはないです
「5時間ながいよなぁ〜」と感じるほどにはしんどくないです。僕が「鉄男」であることを差し引いても、耐えられないことはないと思います。
でも、今回の移動を経て、そろそろ鈍行旅は卒業しようかなという気持ちもフツフツと湧いて来ています。
まとめ
当たり前ですが、時間がかかります。その時間を、他のものに振り分けた方が良い場合ももちろんあります。
今回の場合なら、金沢をもっと楽しむことが出来たはずです。北陸新幹線開業以来、金沢は沸き返っているそうで、日本海の海の幸を安く頂けるお店もたくさんあるとか…。行って帰るだけに終わったのは、残念です。
全部の時間を、自分の体を休めるために使うのもアリでしょう。「しんどくない」と言いながらも、明らかに次の日まで疲れを持ち越していました。
年齢とか、その時の状況に合わせた「ふさわしい行動」ってのが、あるように思います。僕の場合は、若い人みたいにふんだんに時間がある訳じゃなくなってきているし、未知の経験をもっと積極的に選ぶべきでしょう。
メリットとデメリットのバランスに、少し変化が起きている気がします。
▲車窓に広がる琵琶湖の景色
▲ここで切り離し作業 12両→4両に
▲福井駅も新幹線仕様にリニューアル 「恐竜王国」なんて書いてます
▲田舎のローカル線とは思えません
▲521系、ピッカピカです
▲金沢とうちゃ〜く