僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

小豆島高校が再び四国大会に挑戦する 〜勝者になりたければ、勝者のように振る舞え〜

春の四国大会出場決定

 
甲子園には全く直結しない大会ですが、高校野球の春季四国地区大会がGWに開催されます。四国4県からそれぞれ2校ずつ、計8校のトーナメントです。
 
その香川県予選が行われていましたが、日程が甲子園の春のセンバツとピッタリ重なっていたので、甲子園出場組の我が小豆島高校と高松商業は参加出来ませんでした。そこでこの2校は、いわば予選免除枠ともいえる扱いを受け、一発勝負の代表決定試合に臨むことが許されました。
 
4月9日、レクザムスタジアム。相手は全国準優勝校、高松商業。向こうは、本気でライバルだと思ってくれているかどうか知りませんが、「いらん奴がチョロチョロしとる」という程度の認識はあると思います。
 
センバツを見れば、よりはっきりと分かりましたが、高商メッチャ強いです。小豆島と対戦すれば、10回中8回は勝つと思います。ただ、昨秋の香川県大会決勝舞台での対戦では、小豆島が競り勝ったのは事実で、トーナメントの面白さがそこにあります。
 
あくまでも照準は夏の大会なので、ここではガムシャラに勝ちに行く必要なし、という余裕は、いかに横綱高商といえども無かったと思います。同じ相手に何度も負けるわけにはいきませんし、叩ける時に叩いておけば、今後の対戦において精神的にも優位に立てます。
 
しかし、大方の予想を裏切って小豆島高校が勝利し、予選突破の大手前高松高校と共に四国大会出場を決めました。
 
試合の序盤で手堅く加点しリードを守りきる、このチームの勝ちパターンに持ち込めました。甲子園での釜石高校戦は、チャンスに先制点を挙げられなかったのが 最後まで響きましたが、この日は上手くいきました。  
 
 
夏の大会までの短い期間にチーム力をグッと伸ばすには、レベルの高い試合を多く経験することが、一番効果的だと思います。その意味でも、是非とも勝ちたい試合であったことは間違いありません。
 
4月16日の大手前高松高校との順位決定試合と、それに続く四国大会本番はどれも強豪相手で、吸収すべき事がたくさんあることでしょう。そこでの経験こそが、何ごとにも代えられない財産になります。
 
また、甲子園出場によって知名度が上がったことで、対戦をお願いする側ばかりだったのが、申し込みを受ける側にも回れた筈です。もしかして、わざわざ島まで来てくれる有名校なんかも現れるかも、です。
 
いい風が吹いています。自分たちで掴んだチャンスには違いないですが、神様に与えてもらったこのステージ。夏に向けての好スタートを切れました。
 
 

自分の運命は自分で決める 

自分の実力以上に、ちょっとだけ強がって振舞っていると、いつの間にかそれが当たり前になって、実力が後から着いてくることはよくあります。 だから、思いっきり背伸びして、やる気も同時にストレッチすべきです。
 
これは決してスポーツに限ったことではないです。「自分はこんなモン」と自分自身に限界を作ってしまうと、無意識に言動そのものが〝そこそこ〟に小さく纏まってしまいます。結局現実は、自分で決めたその通りが結実したものに過ぎないのです。
 
だから、自分にふさわしい環境を自ら選択するようにしています。ここでの「自分にふさわしい環境」は現在の自分とはかけ離れていても構わないと思っています。それが確かに夢への過程上に有るのなら、現在の自分との距離なんて意味を持ちません。身の丈に合わないと思えるほどの目標が、自分を引き上げてくれることもある、ということに期待するわけです。
 
ほんの半年前に、「島からの甲子園」を本気で信じていた人がどれほど居たでしょう。ほんの半年の間に、これまでの常識が非常識に変わったのです。世界を180度転換させることが出来ました。思いの強さこそが、岩をも通す水滴に他ならないということを、目の前で示してもらえました。