僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

日本リーグ観戦 〜テニスそしてスポーツが作るしなやかなココロ〜

テニスの「日本リーグ」という大会が開催中であることをご存知でしょうか?

 
国内にはテニスに力を入れている実業団が数多くあって、それらが目指す最高峰がこの大会だと言えます。団体戦です。
 
そこへ行くには、都道府県大会があって、次に地区大会があって、やっと日本リーグ昇格決定大会があって、というプロセスを勝ち抜く必要があるわけで、当然ながら非常に厳しいです。成績が悪いと降格もあります。
 
ワールドツアーを回っているようなトップ中のトップ選手を除くと、国内最高レベルの選手たちのプレーを、すぐ目の前で見られるチャンスです。しかも、団体戦ですから大勢いっぺんに見られます。ついでに言うと、入場料はタダ。良いですねぇ…。
 

いざ、UFO基地へ

1月24日の2ndステージというのを見に行きました。場所は三木市の「兵庫県立三木総合防災公園屋内テニス場」。そんな堅苦しい名前よりも、通称の「ブルボンビーンズドーム」と言った方がピン!とくる人は多いと思います。全9面のコートが一つの屋根の下にある様は圧巻です。センターコートには立派な常設のスタンドまで有ってびっくり。この建築物を見学するだけでも、十分価値ありだと感じます。
 
1stステージとこの日の2ndステージは総当たり、そこでの上位が2月の決勝トーナメントへ進出できますが、そっちの方は会場が東京。それはちょっと行けないなぁ、ということで、早朝から車でやって来ました。
 

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この場所へは僕自身何度か来ていますが、やっぱり「遠いなぁ」という印象は拭い切れません。すぐ近くに街らしきものがないと言うか、普段はひと気そのものがありません。そんな所です。デ杯とかの大きな大会の時は、最寄駅からのシャトルバスの運行もあるようですが、今回はなし。神戸電鉄緑が丘駅から歩けば1時間近く。この寒さの中を歩いて行こうとする人は、相当な変わり者?僕は以前酷暑の中を歩いたことがありますが、倒れそうになりました。十分変わり者を自覚しています。
 

もっと宣伝すべき

せっかくのハイレベルな大会なのに、観客がほぼ関係者だけ、というのは残念でなりません。

 
実際のプレーを間近で見られる感動を味わうべきです。特に初心者や子供たちだからこそ、その時期にこそ味わっておいた方がよい感覚ってあるんですよねぇ。僕だって、初めて甲子園で高校野球を見た時に「あんな長いキョリでキャッチボール出来るんかー!」って驚いたのを今でも覚えています。
 
W杯は見るけどJリーグは興味なし、よく知らない種目でもオリンピックなら見る、というふうな方は多いはずです。トップレベルのプレーが、興味を引くきっかけになるのは頷けます。しかし、それはそれとしてもう少しだけ身近なところに、その息遣いや空気感をココロに響かせ伝えてくれる、我らがヒーローが居るものです。
 
そこを大切にすることが、裾野をグッと広げることにつながるし、それは同時に、感動の機会を大きく増やすということでもあります。
 
テニスでも野球でもサッカーでも何でも良いんです。頑張って、成長してという過程を目の当たりにすることで、その周りをも巻き込む幸せのスパイラルを、どんどん起こしていくべきだと感じます。
 
日本テニス協会のHPを見たら、年間の大会スケジュールが分かります。もし近くで試合が行われることがあるようなら、知っている選手が居なくたっていいんです、ちょっと足を運んでみることをお勧めします。感動、そして勇気をもらえるチャンスです。