僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

「いかにも大阪」の候補がまたひとつ 〜チンチン電車が走る景色の観光資源としての価値〜

阿倍野再開発事業の最終章の幕開けです。
 

ドライバーの皆さん、走りやすくなります

天王寺・阿倍野地区に注目を集めるきっかけとなった、あべのキューズモールのオープンは2011年4月のことでした。
 
その際に、キューズモールと近鉄百貨店の間の道路(阿倍野筋)が大きく拡幅されました。以前は片道1車線の道路の中央を路面電車が走っていましたが、西側に随分広くなったのです。
 
そう、この道には大阪ではもう珍しくなった「チンチン電車」が走っているのです。阪堺電車上町線
 
この電車があるために、線路の西側だけがやたら広く、東側は今まで通り1車線だけ、という何ともいびつな形のままになっていました。
 
だから、相変わらずの渋滞だし、今や阿倍野の顔となった通りとしては、ちょっと見栄えも悪いです。
 
…と、多くの方が思っていたんじゃないですか?でも、ご安心下さい。やっと工事が始まったようです。あまりの路面のガタガタに、自転車でコケそうになっていた人も、もう少しの辛抱です。
 

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チン電の線路付け替え

道路を走るのが自動車だけなら、舗装してラインを引き直したらいいだけですか?でも、電車となれば大変です。路盤の強化とかもするんでしょうか?線路を移して架線も移して、電停を作り替えないといけませんね。特に、この路線の終点「天王寺駅前」は大通りの真ん中に中洲のように建っていて、乗降客は車と干渉しないように、地下道か頭上の歩道橋へ直接向かう動線となっています。それだけ大規模な工事になる、ということです。当然バリアフリー化して、エレベーターも付くようです。わぁ、たいへん!
 

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世界のアベノは何処にも引けを取らない?

路面電車の走る世界の主要都市を検索してみたところ、やはりヨーロッパが本場のようです。各国の大都市には大体あります。アジアには少なくて、日本、中国、北朝鮮、あとはインドと中央アジアくらい。
 
爆買いの観光客の人達にもこの光景をPRできたら面白いと思いますがどうですか?シックな町並みを静かに走る風情はまったく無く、いかにもアジアらしい混沌としたゴチャ混ぜ感は、この土地の気取らず明るくという空気を象徴する眺めとして位置付けられることでしょう。
 
観光客の誘致には、視覚に訴えるのがまず第一だと思います。大阪の代表的景色のランキングに、「天王寺〜阿倍野チンチン電車の走る風景」が入ってくれば、地元阿倍野が更に賑わうきっかけになりそうです。
 
 
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