僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

小豆島に必要なものは、インフラなんかじゃないかも知れない 〜今あるものに磨きをかけろ〜

何もなくても生きていける力

6月13日付日経新聞に、「無人島生活に学ぶ」として、タレントの清水国明さんのインタビュー記事が紹介されていました。

 

ある年齢以上の方にとっては、清水さんといえば「あのねのね」ですね。その後も鈴鹿8耐に挑戦したり、富士山麓でキャンプ生活をなさったりしていたようで、好きなことばっかりやってる自由人のイメージです。

 

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いま彼は、山口県の瀬戸内海に浮かぶ無人島を購入して、無人島キャンプ場として運営し始めたそうです。そこで魚を捕ったり、鶏を殺して食べるなどの自給自足生活を通じて、若者や子供たちに自活力を養ってもらう、というようなことを考えておられるらしいです。

 

スーパーがないだけで、やばいかも…

僕は正直なところあまりアウトドアは得意ではないので、こんなことが出来る人を少し羨ましくは思うものの、積極的に踏み出したりは出来ない方です。でも都会生活があまりに自然と隔離され過ぎていて、ある種の怖さを覚えるという感性は無くしていないつもりです。

 

そもそも、今のように人が都市に集中して暮らすようになる前の時代には、「都会は不便な所」だったのです。畑は無いし、充分な水も確保できず、という意味で…。

 

ところが、今は産業構造が変化したことで、価値観までもが完全に逆転してしまいました。

 

我が小豆島でも、山中の集落を離れて、島内の町へ移り住む方が増えていると聞きます。限界集落が、ホントに限界を迎える時が近付いてきました。

 

島のあたたかさを伝えたい

先月、母が所用で数日間小豆島に滞在しました。事情があって車が使えなかったので、本当に不便だったようです。

 

島に愛着があって、晩年暮らしてみてもいいかと考える人でも、これでは躊躇します。どうすればいいのでしょう?今の僕には、残念ながら分かりません。

 

何処よりもココロ豊かな人たちが、何処よりも硬く繋がっていて、かつ何処よりも文化的な島。その魅力を多くに発信できたら、インフラが多少あるとかないとかは、それほど大きな問題では無いようにも感じますが、そこに暮らすとなると、そうも言ってられない部分は確かにありますね。

 

情熱よ、ほとばしれ!

清水国明さんの奥様が、どのような方かは存じあげませんが、ご主人に影響されたのか単身でパリに乗り込んで、プロダンサーになるべく修行されているそうです。あくまでも想像ですが、それほどお若いわけではない女性の、たった一人での行動としてはかなりぶっ飛んだバイタリティー。

 

その国であるとか、その地域の活気の元になるのは、やはり個人個人のあふれる生命力であることに間違いはなさそうです。