再びテニスの話
ワールドスタンダードとガラパゴス
錦織圭選手の活躍で空前の盛り上がりの日本テニス界ですが、この先第2、第3の錦織が次々登場して、強豪国の立場を得た上でその安泰状態が長く続く、とは誰も思ってないでしょうね。
だいたい、錦織だって確かに日本人には違いないだろうけど、実質アメリカに育てていただいたわけで、「ニッポンの誇り」とか言うにはやや抵抗があります。
トッププレーヤーを生み出す土壌が、残念ながら日本には無い、ということの表れでは?
システマティックな仕組み作りをせず、学校のクラブ活動から突如彗星の如く現れる若きスターを、ただ待ちわびているだけでは、笑い話になりかねません。
それと、コートサーフェスの話です。
日本は雨が多いという特殊事情もあり、水はけの点で圧倒的に有利なオムニコートが、急速に普及しました。
それにあとひとつ、急速普及を後押ししたもの…。お金です。安いのです。
ところが、日本以外での公式試合で、オムニコートが採用される大会はほぼ皆無です。ご存知のように、世界のテニス界は、ヨーロッパ・アメリカを中心に回っています。オムニコートで育った日本の若者が、ヨーロッパの赤土で、アメリカのハードコートで飛躍する姿は、今のところ想像すら出来ません。
最初から、そこそこの所に行けばいいだけの目標なら、それもありでしょう。しかし、大国らしく、ここは一番を狙うのが当然なのでは?狙いもしないなら絶対になれはしません。
莫大な資産とかあったら、ハードとクレーと一面ずつ作って、代表合宿とかに使ってもらいたいなぁ。レッドクレーの管理のおっちゃんは、もちろん僕が自らやります。ローラーだって引きます。
資産家になれなくても、何かの形で貢献できるはずです。ここにこんな事を書いてるのも、メチャメチャ小さいですが、普及活動みたいなモンですよね?