僕の魂が海を渡って行ったり来たりする物語

小豆島から大阪へ流れ着きました

決行前夜

いま僕は、退職したい旨を職場のボスに通告するその場面を、頭の中で鮮明にシミュレートする作業を、日々繰り返している。

出来るだけ五感をfull動員して、日々シミュレートしている。

その時の部屋の明るさ、匂い、相手と自分の声のトーン、目線、空気の張り。

本当に自分はそれを望むのか?逃げようとしているだけ?心に溜まったあらゆるもので想像してみる。

思いが重なり合って、やがて昇華していくに違いない。

解き放たれていく自分自身を祝福する我が姿は、もうすでに想像の域を出てハッキリとイメージできている。

人生は思ったようにだけ成るのだ。それしか成りようがないのだ。